特集 大仏マラソン
■2004年 大仏マラソンV


【女子10キロ】奥村さん−来年は30分台で優勝したい

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  男子選手に混じって女子トップでゴールに飛び込んできた奥村友枝さん(29)は、「ゴール直前に前に女の人が1人見えたので、たまたま抜いた」が、それが大きな分かれ目になった。女子で総合1位と知って驚いた様子だったが、すぐに「優勝はうれしい」と声を弾ませた。

 職場の仲間たちと大仏マラソンに参加するようになって、4年目になる。今回は数日前に風邪をひいて体調は万全ではなかったが、コースをよく知っているだけに、「前半でスピードに乗り遅れると、後半のアップダウンがもたない」と積極的に飛ばしたという。

 ただ、体調と足元のぬかるみが影響したのか、「タイムは今までで1番よくなかった」と少し残念そう。「例年の優勝タイムはだいたいが30分台。来年こそは30分台で優勝したい」と、早くも次の大会に向けて目標を定めていた。

【男子5キロ】小牟田さん−ラスト1キロの勝負に勝った

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  3年前に10キロコースで優勝、昨年は同2位の小牟田竜一さん(39)=NTTドコモ関西=は「大学生が多く負けたくなかった」と、ラスト1キロからの勝負に勝って5キロコースでも頂点に立った。

 ことしから母校・関西大学の陸上部のコーチを務め、学生を教えながら練習に取り組んでいる。学生との練習の中で「マラソンにもスピードが必要」と再認識。これまでの参加コースを10キロから5キロに変更して、スピードアップに挑戦。「アップダウンのきついコースで17分03秒がでた」と手応えをつかんだ様子だ。

 マラソンは2時間25分台の記録の持ち主。「このあとは三田国際ハーフマラソンで調整して、フルマラソンに挑戦したい」と意欲をみせていた。